何故企業は利益を上げることが重要なのか
またまたカルロスゴーンから指摘である。
日産が競争力を失った原因を述べる際にこんなことを言ったようだ。
『何故利益を上げることが重要なのか。その意味を誰にも分からせる必要があります。・・・・・・・・・・社内に自由な企業家精神をもたらすためです。利益を資源として使って投資し、夢や目的を達成するためなのです。
各部門が横断的に活動していないことも問題です。・・・・・・人々を一緒に働かせその機能をクロスさせることが必要です。
戦略をトップが知っているだけでなく、従業員と分かち合うことも大事です・・』
などなど。
カルロスゴーンの日産改革には大企業改革のイメージを持っていたが、最近こうした当初の彼の発言を拾っていくと、どんな規模の企業にもあてはまることであるとしみじみ思う。
どんな小さい会社でも「前はこうだった・・・」なんて話がでてくる。しかし大事なのは今の(次から次へととてつもなく早いスピードで変わる)状況の変化に、如何に対応していくかなのだろう。その際前は・・・なんてことで思考停止するのではなく「今どうしたいか・・」から考える発想が必要なのだろうと思う。
最初の話に戻るが、企業が何故利益を上げるのか?何故頑張ろうというのか?その理由が今はっきりした気がする。
成長過程で、タテに割れてしまう企業や、ヨコに割れてしまう企業というのは、私もこれまでに見てきました。
競争相手に負けるのではなく、その企業自体から競争力が下がっていくというのは、残念ですが、よくあることだと思います。
成長するには、その企業自体が何をしているのかを知っていないといけないようですね。
人間は自分自身のことさえハッキリ分かりませんから、企業が企業自身のことを分かっているというのは大変な作業だと思います。
by 響(きょう) (2007-02-26 00:14)
響さん、いつもコメントありがとうございます。
>人間は自分自身のことさえハッキリ分かりませんから、
>企業が企業自身のことを分かっているというのは
>大変な作業だと思います。
それはまさにピンポイントのご指摘ですね!!
自分自身分かっているようで実は一番自分自身が分かっていないなんてことは間々あります。
そして自分の思っている自分と他人が思っている自分とのギャップに悩むなんて・・・
そんなとき外からひょいと見ると案外真実が見えてくるのかもしれません。
響さんが仰るとおり会社も全く一緒。カルロスゴーンが言っているのも
自分が外人であるからではなく、外から来た人間として客観的に日産という会社を捉えたからよく見えたと言った趣旨を話しています。
成長過程で割れてしまうことは良くあります。
そしてそれを修正することこそリーダーシップなのかもしれません。
今まさにその渦中に自分がいることをひしひしと感じます。
by K2 (2007-03-03 23:04)