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失望と手応えと・・・・

5月2日に月例会を行った。
考えてみると、4月2日に新体制と新年度計画を発表して、ちょうど1ヶ月が過ぎたことになる。
月例会の前日に4月度の受注を締めてみたが、分かってはいたが厳しいものだった。数字上はかろうじて前年実績を上回ったが、実力としては前年に対して約2割減である・・・
昨日さんざんだったH18年度の4~6月期の受注状況と今年度4月期の受注状況を検討してみた。
そうすると問題点は色々あるが、最大のものはある分野の受注が著しくダウンしていることだ。そしてダウンしているのみならず以前担当者からヒアリングした記憶を思い出すと、今後も全く展望が無い分野である・・・
”勿論この分野からの撤退も視野に入れるべきなのだろうが、しかしそれはやるべき事をやってからの判断でなければならない。そもそもこの会社に来たとき現有人員で赤字を黒字にと、つまり今の職員・営業分野を減らすことなく、運営していこうと決めた。なぜならこの会社では組織内のごたごたから離職率が高く、完全に職員が疲弊仕切っていたので、まずは誰一人もう辞めさせないし辞めない風土を作ろうという雰囲気が大事だと思ったからだ。そしてそれはそのまま営業分野についても絞り込みが出来ない状況を引きずっている。
理論的には絞り込みを行うのが大事だというのはよく分かる。外部のアドバイスなどでもそう言う風に言ってくれる人もいる。しかし本当にそうか???比較的労働集約型の事業の会社で、単純に理論を持ち出して結論づけようとして良いのか??何よりも大事なのは「人間力」、つまり人が活き活きと仕事ができる環境を創ることが一番先決ではないのか?組織として連携をしろという前に、まずは人と人とが信頼関係を持って話すことが出来る雰囲気が必要なのではないか?”
そんなことを考えながらもう一度この4月の受注を振り返ってみた。
いやいやだめなことばかりじゃない。それこそ数字には見えていない部分で成果が出ているではないか!
今思い出しても1月に社長に呼ばれて新年の挨拶(通称全体会)に参加した。1月という事もあって外は薄暗く、そしてなによりもそれ以上にそこに参加している職員のうつろな顔が忘れられない。誰も話している人の顔を見ようともしないし、ほとんどがうつむいていて全く関心を示していない。その時も色々と話そうかと考えていたが、結局当たり障りのない一言をしゃべって終わった。
月例会を毎月定期にしてこの5月の開催で2回目(1回目は4月の新年度計画発表)。確かにまだまだ雰囲気は暗いが、多少なりとも反応を示す職員がでてきた。ちまたではGW中だが、なんと別の分野の職員だが3人ほど集まって今後の方針について打ち合わせをしていた。1時間ほど簡単に他社の事例などについて説明などしたが、彼らが自主的に集まり、何を考えたかの結果より「何か考えよう!」と動き始めていることが何よりもうれしかった。考えてみたら自分もここ数年、休日出勤することは多々あれど、ほとんど一人でいることばかりであったので、彼らが一人ではなく仲間で打ち合わせしていることに心強く思った。
そういう風に考えていくと、今まで味わうことの出来なかった色々なことがよみがえってきた。
私が来たことで職場の雰囲気が変わったと言ってくれた人。もう辞めようと思っていたのにもう一度やってみようと思ったと言うことを話しかけてきた人。月例会良かったです、なんだかやる気がでてきましたと言ってきた人。そして最初に問題にした分野の職員から今後の受注についてどうしようかと相談が来たこと・・・
まだ結果としてはでてきていないが何かが動き始めたに違いない。そして経営することとは決して投げないこと、あきらめないことに違いない。自分の力がないから・・・役員として仕事を果たしていないのは申し訳ない・・・お前らがきちんと仕事をしていないからだ・・・などと泣き言を言う前に、誰よりも前向きで誰よりもあきらめ悪くそして誰よりも忍耐強く、全ての現状を受け入れ、そして同時に全ての批判を受け入れ他の職員の矢面に立つ事だけなのだろう。
そう考えるとなんだか手応え感もでてきたような”気”がする・・・そうまだ気持ちだけではあるが・・・・・・・・・


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